栄養の基本① 炭水化物編

僕たち人間は食事を取ることによって生命活動を維持していますが、改めて栄養がどのように機能しているのか軽くおさらいしておこうと思います。
五大栄養素
栄養には大きく分けて5つの栄養素があります。
炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルが主な栄養素である。
これらの他に、水分、機能性成分、フィトケミカルと呼ばれるポリフェノール類、カロテノイド類、ビタミン様物質など体の機能を調整するうえで大事な役割を担う栄養素がある事も忘れないでおきたい。
エネルギー源になる栄養素→炭水化物、脂質、タンパク質
体の組織を作る→脂質、タンパク質、ミネラル
体の機能を調節する→ビタミン、ミネラル
このようにヒトの体には全ての栄養素が必要になってくることは明確である。故にどれか一つだけ取っても意味がなくその栄養素だけ過多状態になっても人体に悪い影響を及ぼすだけである。
今の事を念頭に置いて考えれば理解できるが、運動の仕方で必要になってくる栄養素が変わってくる事もある。
例で言うと短距離走やベンチプレスなど重いものを持つような瞬時に必要なエネルギーは糖質が必要になるが長距離走などの持久力が必要なエネルギーは脂質も必要になる。 ここで1つ注意したいのが糖質と脂質が足りない場合はどうなるのかである。 簡単に説明すれば体内に備蓄されているタンパク質を消費してエネルギーに変換する。 人間は本来筋肉は生きていくうえで絶対に必要なものではなく最低限の運動機能が出来ればそれ以外の余計なタンパク質は必要な器官や臓器に分散し余った物は体外に排出する。 筋トレなどをして筋肉が傷つけばそれを修復しようとして使われますが基本的には人体の爪、髪体毛、皮膚、目、口、耳、内臓などの組織を形成するのに優先して使われます。 ですから、長距離走選手で筋骨隆々の人が居ないのが納得できますね。
食品の成分と体の成分
ほとんどの食品は水分、炭水化物、タンパク質、脂質など多くの成分が混ざりあった状態で存在している。 一方、人の体は約60種類の元素で構成されています。その大部分は、酸素、炭素、水素、窒素で占めています。これを成分で表すと、水分が60%で、残りはタンパク質、脂質、ミネラル、糖質で構成されています。
人間の体の構成は水分を除くと、タンパク質45%、脂質39%、ミネラル16%、糖質0.1% 一般的な食事の構成は、糖質69%、タンパク質18%、脂質13%、ミネラル0.1%
見た通りわかるとは思うが人体の構成比と一日の食事の構成比はそのまま割合で体を構成しているわけではない。それに取っている食品によってその人の体の構成成分は常に入れ変わっているのである。
上の記述通り人体は使われているエネルギーと摂取しているエネルギーが必ずしも一致しているわけではなく、他の成分、内臓や髪の毛、爪や体の各器官に栄養源、運動するための活動源として消費されうまくバランスを保っている。
炭水化物について
炭水化物は消化・吸収されエネルギー源になる糖質と消化されないが体の機能を調節する 食物繊維に分けられる。 糖質は重要なエネルギー源であり1gあたり約4kcalのエネルギーを発生する。 炭水化=炭素C、水素H、酸素Oの三つの元素から構成される。
炭水化物
それでは、本題に取り掛かろうと思います。
動物が生命活動をするうえで欠かせないものは炭水化物
その炭水化物はどんな種類に分かれ、それらの種類が人体にどう影響するのか説明していきたいと思います。
炭水化物は、大きく分けて糖質と食物繊維
まずは、大部分の糖質から説明していこうと思います。 糖質は、糖類 小糖類 多糖類 糖アルコール その他(甘味料)に分かれます。 順番に説明していきます。
糖類
・単糖類 ・二糖類 ぶどう糖、果糖、ガラクトース ショ糖(砂糖)、麦芽糖、乳糖 この3つが主な単糖類で糖の最小単位である。
小糖類
オリゴ糖
多糖類
でんぷん、デキストリン
糖アルコール
ソルビトール、キシリトール
その他(甘味料)
アセスルファムカリウム、アスパルテーム、ステビア、サッカリン
食物繊維
セルロース、ペクチン、ヘミセルロース